台本作家のゼーノやカルツァビージらによって台本改革が行われた。(17世紀末)
ゼーノは登場人物を減らし、メスタージオは神話や歴史を題材とすることで、話に一貫性を持たせた。
メスタージオは、アリアにおいて歌手の技量がが存分に発揮されるように台本の構成を行った。 ⇒カストラートの全盛期
作曲家グルックと台本作家カルツァビージがオペラ・セリアの改革を行った。(1761年〜)
グルックとカルツァビージは、@無関係な装飾を抑えAレチタティーボとアリアの対比を抑えた、オペラを製作した。 ⇒レチタティーボ・アッコンパニャート
17世紀から18世紀にかけて、オペラにカストラートが起用されて大人気となる。 この時代はテノール・ソプラノ・バスなどのパートは、カストラートの影に隠れてあまり重要視されなかったようである。
@台本改革
17世紀までのオペラは、展開が複雑に入り組んでおり聴衆に分かりにくかった。 そこで17世紀末に、台本を見直し分かりやすくしようという『台本改革』が起こった。
台本作家ゼーノは登場人物を減らしてオペラに一貫性を持たせた。 台本作家メスタージオはゼーノの台本改革を推し進め、神話や歴史を題材としてオペラに一貫性をたせた。更にはアリアにおいて歌手の技量が存分に発揮されるように台本の構成を行った。
Aオペラ改革
18世紀半ばまでのオペラでは、歌手は勝手に過剰装飾をつけて歌ったり、まったく別のオペラのアリアを歌ったりすることもあり、歌が中心で劇の内容はあまり重視されなかった。 そこで作曲家グルックと台本作家カルツァビージがオペラセリアの改革を行い、劇に直接関係の無い装飾やコロラトゥーラを抑えた。
また、レチタティーボとアリアの対比を抑え、全体の調和を重視したオペラを創作した(『オルフェオとエウリディーチェ』や『アルチェステ』など)。